『バネ』とは何か
「あの選手はバネがあるな〜」
と言うコメントを聞いたことはありませんか?
素人目にも分かるくらい、伸びのある動きをするアスリートは大勢います。
では彼らは、通常の人と比べて何が長けているのでしょうか?
ここでは、筋肉に存在する「センサー」が重要になります。
その一つは、以前に解説をした「筋紡錘」です。
(↑上の図は、アメリカのトレーナー向け資格発行団体NASMがリリースしているものです)
筋紡錘は、いわば筋肉の中に存在する「守衛さん」です。
それぞれの筋肉の繊維が伸びすぎてちぎれないように守るのが仕事です。
なので筋肉が急に伸ばされると「ちょっと待てー!」と筋肉を縮めて止めるわけです。
伸ばされると、筋紡錘が筋肉を縮める。
この作用を利用して、より強く筋肉を縮める力を得るのが「バネ」と呼ばれる作用を引き出しているのです。(「伸張反射」などとも呼ばれます)
では、この作用を強くするには、どうすれば良いのか。
具体的には、以下のような方法があります。
・ダイナミックストレッチ
・プライオメトリックトレーニング
いずれも速い動作や反動を伴います。
では、一般的なフィットネスクラブではどうでしょう?
ストレッチは、ビデオを見ながらゆっくりと行い、マシンを使い際には「危険なので、ゆっくり動かしましょう」と説明を受けます。
これは安全面を考えば仕方のないことですが、より動きやすい体を作るためには、上記のような速い動作を段階的に習得していく必要があるのです。
では、安全にこれらの反動を用いたトレーニングをすべきか。
この辺りに着目して行きます。
Coach Y