Boys Be Functional

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動ける身体作りで考慮すべきこと

では話を戻し、どのようなトレーニングが、動ける身体に必要なのでしょうか?

 

まず、通常のトレーニングは特定の筋肉を単品で使うことが多いのに対し、動ける身体作りでは「動作に対して複数の筋肉を参加させる」ことが大切です。

具体的には、以下のような点を考慮することになります。(まずは簡単なところから)

 

①動作中に一緒に活動する組み合わせ(フォースカップル)で筋肉を使う

②動作を起こす筋肉と同時に、重力に対して姿勢を維持する筋肉を使う

 

①筋肉の役割は関節を動かしたり、安定させることです。

ただ、どの関節も一つの筋肉のみで動かせる訳ではなく、複数の筋肉が関与します。

特にスポーツのようなダイナミックな動きでは、より多くの筋肉が同時に働くように設計されているのです。

 

そして、よくある動作中に一緒に使われる筋肉の組み合わせは、研究によって大方分かってきています。

それが、NASM(National Academy of Sports Medicine)という団体が提唱する「フォースカップル」という考え方です。

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NASM Essentials of Sports Performance Training. 2010.

 

例えば上記のような片脚立ちの局面では、主に3つの筋肉が活動して姿勢を維持しています。姿勢を維持することでさえ、人間は複数の筋肉を使っていることが分かります。

これが、特定の筋肉を強化するボディビル的なトレーニングと、複数の筋肉を同時に使うファンクショナルトレーニングの大きな違いの一つです。

また具体例を踏まえて追記していきます。

 

Coach Y