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関節物語②モビリティとスタビリティを理解する

では前項で触れたモビリティとスタビリティについてです。

 

今ではかなり公用語となりつつありますが、それぞれの関節には2つの能力が必要となります。

動かす能力(Mobile+ability=Mobility)

安定させる能力(Stable+ability=Stability)

 

以前までは、「それぞれの関節にはモビリティかスタビリティいずれかの役割がある」とされてきましたが、今では「全ての関節に、モビリティとスタビリティ両方の能力が必要である」と考えるのが主流となっています。

 

具体例を出して行きましょう。

5本の骨で構成される腰椎(腰骨ですね)。

背骨の一部なので全方向にグイグイ動くかと思いきや、捻る動きは全くできません。(左右に数度回旋する程度です)

おへそとみぞおちに指を当て、全力で背骨を捻ってみると、いかに腰椎が捻れないかが分かります。

腰椎は前後の方向(前屈や後屈)には大きく動き、それ以外の方向にはあまり大きく動くことができない、スタビリティ関節です。

動ける体を作るためには、腹筋運動よりも正しい姿勢を維持したまま体幹を鍛えるほうが良い、という話は、今では広く知れ渡りました。

 

ただ、動くべき方向や範囲は、しっかりと動かすことも必要です。

例えば自身の腰椎は、前屈した際に必要な丸まりが出ず、ある区間だけまな板のようにまっすぐ。これはこれで問題なのです。

そんな時には、エクササイズによって丸める動きを引き出してあげる必要があります。

 

 

まとめると、

全身の関節にはモビリティ関節、スタビリティ関節という大まかな分類があり、

また全ての関節にモビリティという能力、スタビリティという能力が必要になる、ということです。

ややこしいですが、今後も具体例を元に解説して行きます。

 

Coach Y